気まぐれ日記 2023年1月

2022年12月はここ

1月1日(日)「戦争と平和を感じる元日・・・の風さん」
 昨夜、就寝前、最後に終えたのは、Amazonprimevideoでインディ・ジョーンズ「魔宮の伝説」の鑑賞だった。次女がテレビでバラエティを観ているので、私はiPadminiで観た。日本酒とワインのために酔っぱらっていて、これが精いっぱい。
 そんなわけで、今朝は昼近くまで寝ていた。今年も次女と3人だけの新年だった(おっと、サラちゃんもいた)。会津ほまれの銘酒を1本空けた。次女がいると、飲んだくれの年末年始になってしまう(笑)。こうなると、頭脳労働が停滞する。仕方ない。
 ワイフと恒例の初詣に行った。近くの神社である。少し風が吹いていて寒い。人通りは少ない。穏やかな新年だ。死ぬまで戦争のない時代を生きることができるだろうか。大きな自然災害、パンデミックの次が戦争になりそうで不安である。それでも神前で祈ったのは、家族と親類の健康と幸福だった。
 冷たい風に吹かれて帰宅したが、酔いは醒めない。
 USB Power Delivery 対応の Type-C 充電アダプターが届いたので、AppleWatch 装備が完璧になった。あとは使いこなしだ。現在の関心事は、Watch本体にインストールできるアプリだ。本体で計測できない血圧が気になるが、それはまだできないらしい。かつて手首式血圧計を愛用していたが、あの程度の技術ではだめだ。
 深夜、出さなかった人から来た年賀状の返信用に6枚追加印刷した。これが、今日最後の仕事になった。平和な元日が終了。

1月2日(月)「飲んだくれの年明け・・・の風さん」
 今日は振替の休日なので、郵便物の集荷時刻が朝だけ。それでも、せっかく印刷したので、年賀状を歩いて投函してきた。少し風があるが、日差しは暖かい。穏やかな年明けが続いている。
 そんなこんなで、昼過ぎに家族で朝食(笑)。3本目の日本酒を出した。次女がいると、このときとばかりにお酒類が消えていく(笑)。お相伴する私とワイフは、酔っぱらって以後仕事にならない(笑)。だめだこりゃ。
 書斎にいる時間もほんのわずかで、それでもまた少しだけ、PCによる執筆環境が前進した。あと少しで、終わるだろう。
 利用しなければいけないSNSだが、今日やっとFBに年賀状を貼り付けた。利用の仕方がへたくそだ。
 今月は2年ごとのiPhoneの買い替え時期だ。機種の選定のため、最新モデルをチェックした。とりあえず、AppleWatchと同じスターライトのカラーにして統一しようと思う。
 晩御飯の時には、ドイツのグリューワインを温めて飲んだ。やはり本場物はうまい。
 結局、今日も飲んだくれの日で終わってしまった。

1月
3日(火)「今日は買い物だけ・・・の風さん」
 今日も寝坊。正月モードに浸っている。昼過ぎの朝食後(笑)、家族三人で大型ショッピングモールに買い物に行った。
 次女の買い物がメインで、先ずペットショップへ。子猫が完売していた。猫カフェに行き、私は通常の猫カフェを初体験した。禁止事項が多くて物足りなかった(料金は高かったが)。あと買い物をして、けっこう歩いた。
 晩御飯の時、また日本酒を開けたが、私はお猪口に半分しか飲まなかった。あとで年賀状の仕分けなどをするつもりだった。しかし、元気が出ず(買い物で疲れたのか)、今夜もだらだらと過ごした。
 今回調教に力を入れていた次女のお陰で、サラちゃんはとても活発になり、トンネルでよく遊ぶようになった。インスタグラムにもアップしてある。ついでに、昨日に続いて、年賀状をツイッターにも貼り付けて公開した。
 深夜になり、次女もやることがなくなったみたいなので、Amazonprimevideoで「怪盗グルーのミニオン危機一発」を見せてやった。私は2回目で、以前観たとき面白かったからだ。案の定、次女もワイフも楽しんだ。
 その後、私はさっさと入浴して就寝したが、次女とワイフは延々と起きていたらしい。

1月4日(水)「次女が帰った・・・の風さん」
 今日は寒そうだ。次女はサラちゃんと一緒にリビングで寝ていた。次女が来てから、保護猫サラちゃんは明らかに前進している。特に、次女がプレゼントしたトンネルで活発に遊ぶ。この勢いが続けばよいが、里帰り中の次女も今日までだ。
 カリチューからキャメロン引き取りの電話があった。JAFと任意保険のロードサービスを使えば、修理工場まで無料で運べるが、代車を借りるため、私も同行しなければならず、そうなると往復で2時間以上使ってしまう。次女も帰るので、引き取りに来てもらうことに決めていた。
 昼前に社長自ら積載車両を運転して来てくれた。しっかり情報交換できたので、有意義な故障だった(笑)。
 追加印刷した年賀状を投函した。年明け1週間はこんなことが続く。ふだんメール交換している相手とは問題ないが、1年に1度の年賀状交換しかしていない相手から、今年で最後にしたいと書いて来られるとつらい。
 午後、次女が帰って行った。本人は思い切りリフレッシュしたろうが、サラちゃんの調教、お節の重箱詰めなど、重要な役割を果たしてくれた。ご苦労様。
 なかなか身辺整理を再開できない。今夜は、新PCにステラナビゲータをインストールした。これは私の執筆スタイルを支える必須のソフトである。

1月5日(木)「雑務がまだ続いている・・・の風さん」
 一昨日、小雨で中断した、車庫の上のボックス内の荷物の天日干しを、再び試みることにした。天気は曇り、風が強い。降水確率は0%だが・・・。
 AppleWatchとコーディネイトするため、次のiPhoneも同色のスターライトにしたい。いつも利用しているauショップに電話で在庫を聞いたら、ビックリ仰天、希望の機種は品切れどころか、発注もできないという。そこで慌てた風さんは、急遽ネットのAppleショップで発注した。以前、MacBookAirやiPadminiを購入したのと同じやり方だ。
 代車で出かけた。目的は灯油の購入で、屋外タンクにも補給しておいた。次女は帰ったが、家の暮らしに支障がないようにするのは、私の責務だ……と偉そうに思っていたら、あとでワイフから「ログの水道の蛇口、いつ直してくれるの?」。そうだ。ログの水道は蛇口から漏れがあり、どうやらパッキンが劣化しているらしい。わざわざ水道屋を呼ばなくても、自分で修理できると思っていて、そのまま忘れていた。
 古いPCに入っていて、移動できないと思っていた名刺印刷ソフトを、新PCへ移動させたら、うまく動作した。データもすべて移動できたので、これはラッキーだった。新PCでは、あとZoomとTeamsが使えるようにすれば、メイン執筆マシンとしての準備がほぼ完了する。明日の課題だな。

1月6日(金)「新PCとの1日・・・の風さん」
 昨日が小寒で冬本番になってきた。気温は低いが、晴れていて風もないので、歩いて投函してきた。
 今年初めて昼食(ブランチ)にインスタントラーメンを食べた。
 新PCの最後のソフト充実は、ZoomとTeamsだ。新PCで会議を立ち上げ、MacBookAirで参加した。細かな確認項目は色々あるが(画面共有など)、面倒なので、それらは中止。それより、新PCに接続したWebカメラが気になった。内蔵型のMacBookAirと違って、画質が粗いのだ。仕様を確認するとHD(ハイビジョン)の200万画素で、フルHDより下位だ。しかし、それが根本原因かは今ひとつはっきりしなかった。
 装着したWebカメラは、eMeetLinkというソフトで画質の調整が可能だということが分かった。インストールしてみたら、すぐに操作可能になり、非常に鮮明に映っていた。ということで、問題は他にありそうだ。とりあえず、そこまで。
 昨日インストールした名刺印刷ソフトを使ってみた。すると、文字がかすれていて、とても使用に耐えない。プリンターの設定は「きれい」になっているのに。そこで、以前のPCでプリンターに問題がないか確かめたら、きれいに印刷できたので、ソフトの問題らしい。Windows11との相性が悪いのか。再度、新PCのソフトの設定をチェックしてみると、印字品質が最高レベルになっていなかった。これを設定し直したら、きれいに印刷できた。
 新PCでもてあそばれた1日だった……ではいけないので、深夜、 hairdye を強行した。

1月7日(土)「長女の里帰り・・・の風さん」
 あっという間に春の七草の日を迎えた。新PCの装備充実を楽しんでいるうちに、こうなってしまった感がある。
 ストレッチ後、歩いて投函に行き、途中で2匹の猫と遭遇して喜んだ直後、AppleWatchが今日のエクササイズノルマを達成したことを通知してきた。そもそも目標値が低すぎる(笑)。
 ブランチ後、ログの蛇口の修理に出動した。この蛇口はアンティーク単水栓と言って、6年前にネット注文して、私が取り付けたものだった。分解して、劣化したパッキンを確認できたが、構造から考えて、漏れの原因はそこではなさそうだった。しかし、とにかく行動優先の私としては、パッキン交換をしてみたかった。最も近いDIYの店へ行って、サイズ的に合致しそうなOリングを購入してきた。交換してみたが、はたして漏れは直らなかった。
 開閉する部分は樹脂製である。おそらく水圧で膨張することも考慮した微妙な設計になっている。経年劣化したか、(あってはならないことだが)小さな粒子の通過で傷がついたのかも。とにかくヘボ技能者の私の手には負えない。すぐに新しい蛇口をネット検索し、ワイフに選定させた。明日届くというから驚きだ。
 カリチューから電話があり、キャメロンの修理が完了したという。やはりレリーズのマスターシリンダーなど一式が交換になった。マニュアル車で、私はシフトダウンでは必ずダブルクラッチをする(ギヤの保護のため)。たまにヒールアンドトウもして遊ぶ。通常のドライバーよりクラッチワークの頻度は5割くらい高い。中古で購入したキャメロンだが、走行距離は、メーター上の21.8万キロより多く、実質、30万キロ近くなっていると思われる。
 やっと昨年12月18日の近畿和算ゼミの報告をまとめて、上野先生へメールでお送りした。丁寧にまとめたのは、今年中のどこかでご出席していただきたいからだ。
 晩御飯前に長女が里帰りしてきた。旦那の発熱のせいで、次女の里帰りとシンクロできなかった。今夜から、サラちゃんの遊び相手は長女になる。 

1月8日(日)「今日も水道屋さん・・・の風さん」
 昨夜、Amazonprimevideoで「怪盗グルーの月泥棒」を観て興奮したせいではないが、めまいが生じたまま就寝した。今朝、そのめまいが治っておらず、起床に時間がかかった。念のため、ストレッチも中止した。おそらくこのめまいは精神的なもので、予定していた雑務処理が順調にさばけていないせいだろう。早く執筆モードに戻らねば、という想いが強い。
 昨日発注したアンティーク単水栓が届いたので、再び庭のログに出動した。もう分解は慣れている。新しい水栓には接続のための管(金属製のフレキシブルチューブ)も付属していた。短時間で蛇口の交換が完了し、開閉もスムーズになった。シャワートイレも2回交換しているので、そろそろ水道工事も免許皆伝か(笑)。
 昨年、大中忠夫先生から送っていただいた『持続進化経営力測定法』と別冊の『人的資本経営調査統計』を、やっと読んだ。内容は公益資本主義の延長線上にある、資本主義の進化を促す啓蒙書だった。そして、それを実現する要諦は、やはり「人間の創造力」だった。世界が抱える厄介な問題の元凶が資本主義にあることはわかっている。解決方法はあまりにも難しいが、決して諦めない、大中先生の本に勇気づけられた。さっそく書評をアップした。審査が合格すれば、掲載されるはずだ。本名か筆名が出るが、どちらでもかまわない。
 長女の努力でサラちゃんがまた前進した。愛情をかけ続ければ、信頼関係は構築できそうだ。

1月9日(月)「急遽実家を往復・・・の風さん」
 昨日、懸案の書評を書いてアップしたので、いくらか気が楽になったようで、めまいが解消した。
 トーストのブランチを摂ったあと、ワイフから「実家へ行きたい」という緊急要請があった。長女が滞在していることもあって、両親が孫に会いたがっているのだろう。何しろ、新型コロナ感染拡大後、我が家の子供たち(両親からすれば孫にあたる)は誰もワイフの実家へ行っていない。これはおそらくどこの家庭でも起きていることだろう。
 長女に打診したところ、今回は思い切って行くことになった(我が家へ来る直前に検査キットで陰性も確認しているので)。
 アクアで実家へ行き、1時間ちょっとの滞在で帰ってきたが、両親の喜びは大きかった。
 帰宅してしばらく休憩したのち、今度は、長女を名古屋まで送った。
 3連休最後の日は、比較的道路も空いていて、運転は楽だった。名古屋で晩御飯を食べてから帰ってきた。
 今日は、アクアを200キロくらい運転した。

1月10日(火)「進まない片付け・・・の風さん」
 朝から風が強くて、気温も低い。こういう日は外出したくないが、今日は外出予定日(笑)。
 トーストのブランチ後、代車のフィットで出発。メルカリでビジネス本が売れたので、コンビニからネコポスで発送。純利益は60円。JPで送金されたキャッシュをおろした。ドラッグストアで数点購入。
 かかりつけのクリニックへ向かった。番号札をもらったあと、近くのホームセンターを徒歩で往復。目的の品物はなかったので、ついでだからと、サラちゃんのおやつを購入した。順番は決して早い方ではなかったが、すいすいと進んで、今日の最大のミッションを終えて帰宅した。
 日が暮れて、ようやく風がおさまった。代車は今日までで、明日はキャメロンを引き取りに行く。
 アップルストアからメールが来て、先週の購入手続きで使用したクレカが使えなかったらしい。番号を間違えたのかもしれない。先週はiPhoneSEの入手が困難と知って慌てて発注したのだが、あらためてauショップの在庫状況を調べてみると、それほど品薄で苦しんでいるようでもない。やはりこれまで通り、キャリアで機種変更手続きをすることにし、今回の購入はキャンセルした。
 書斎の片付けに手をつけようとしたが、あまりにも物が多く、今夜も途中で断念した。

1月11日(水)「運気が上昇?・・・の風さん」
 昨日と違って快晴で風もほとんどない。こういう日は……うまい具合に外出予定日だ(笑)。
 トーストのブランチ後、代車のフィットで出発。カリチューへ行き、修理の終わったキャメロンを引き取った。運転してみると、クラッチのつながる感覚が元通りで、気分は最高。帰宅してすぐその状況を社長に電話した。
 秋田から電話があり、昨年実現しなかった出会いの連絡だった。課題図書になった『円周率の謎を追う』の物語執筆で重要な情報を提供してくれた人が、なんと私の中学時代を過ごした場所の近くに転居していて、同級生含めて会いたいものだと思いつつ、果たせないでいたのだ。同級生が単独でその人の経営する喫茶店を訪れ、そこからの電話だった。今年、また秋田へ行けたら、今度は私も。
 そんな折も折、くもん出版から『円周率の謎を追う』の増刷の連絡があった。8刷である。8という数字は小さいにように見えるかもしれないが、課題図書になった時の、1回の増刷部数がハンパない。累計で7万部くらいになったのではないか(過去の記憶があいまいで正確にカウントできないが(笑))。
 卓上のデジタルクロック(ビールをケース買いしたおまけ)の電池が切れた。デザインが気に入っていて、長く使いたかったが、分解方法が分からないままだった。とうとう、運命の時が来たと思いつつ、本体をちょっとスライドしてみたら、するりとカバーが外れて、内部がむき出しになった。電池は超安価なLR44だったので、すぐに交換し、復活した。
 夕方から、昨年11月に購入したばかりのテレビの音が出なくなり、ワイフが往生していた。試しにコンセントを抜いて電源を完全にオフし、メインボードをリセットしたところ、見事に復活した(笑)。どうやらソフトの問題だったらしい。テレビとは言え、ネットにつながる代物だし、これはほとんどパソコンに近い。
 何となく運気が上昇している感じがしたので、昨年新PCのために購入した安価なPDFソフトを、バージョンアップさせた。編集機能に不満が点があったからで、これで欲しい機能が使えるようになった。

1月12日(木)「レゾンデートル・・・の風さん」
 古い懐中電灯には豆電球が使われていた。捨てられない性格の私のところには、そんな懐中電灯がまだ3つもあった。偶然だが、3つとも乾電池2個の直列つまり3Vで使うタイプだった。これを3V用のLED豆電球と交換できれば、LED懐中電灯にバージョンアップできる。
 最初にトライした懐中電灯に装着してあった豆電球は口金が特殊だった。ねじ込みでないフラットでフランジがついたP13.5sというタイプである。同じ口金のLED豆電球を地元のホームセンターで見つけた。
 2つ目の懐中電灯の口金は、一般的なねじ込み式だった。ところが、電球が球形でなく砲弾型だった。先端部にレンズ効果を持たせている。ねじ込み式のLED豆電球は円柱形なので、この砲弾型の先端が突き出る懐中電灯の投光部品にはまらない。止むを得ず、この投光部品の穴をドリルで大きくして、LED豆電球を収納させた。
 3つ目は古典的な車載用の非常灯で、これはねじ込み式のLED豆電球がそのまま使えた。
 超多忙なはずの風さんだが、実は、こんなことをやっていて、貴重な時間を浪費していた。しかし、人間とは、最大効率、最高能率で行動していても、真の幸福は得られない。自らのレゾンデートル(存在価値)を確かめることも必要で、無駄なこともたくさんやっている。
 大中先生の本のブックレビューが承認されて、ネットにアップされた。前回は英語の本だったので、全て英語で書いたが、今回は日本語だ。微力ながらPR効果があるだろう。
 今月、WEBセミナーの予定が入っているが、参加希望がなく、中止になりそうだ。それでも、事務局を助けるために、配布用のテキストや演習問題のデータを作成して送付した。

1月13日(金)「サラちゃんが鳴いた・・・の風さん」
 目覚ましで9時に起床。朝食はホットミルクのみ。ストレッチも半分省略し、キャメロンで外出。今日は予約してある通院の日。地元の総合病院で、採血後、診察を受け、薬の処方もあって、ざっと2時間かかった。
 そこからホームセンターへ回って買い物をし、今度は反対方向へ走った。効率は悪いが、今日中にやっておきたいので、GSへ向かった。プリカをチャージし、満タン給油と灯油の購入。また追加の買い物を思い付いて近くのホームセンターへ行った。稼がなくてもやることが多いのは、貴族のような生活が向いているからだろう(笑)。
 帰宅し、貴族でも昼食はインスタントラーメン。
 その後、思い切って、長男の部屋に詰めて、雑務(片付け)に集中した。本当は書斎からやるべきなのだが、年末年始に何度挑戦してもできないので、それは中断し、やれるところから手を付けることにした。
 わずかだが、ゴミを出せた。捨てる物があったのだ。とにかく捨てない限り、身辺整理は進まない。分かってはいるが、これがなかなかできないのだ。
 夕方のホットタイムになり、階下でコーヒーを淹れる準備をしていたら、ワイフが帰宅した。すると、椅子の上で寝ていたサラちゃんが、玄関までお迎えに行った。初めてのことである。さらに、キッチンでワイフが何度も呼び掛けると、それに応えて鳴いた。甘えることを知らない保護猫サラちゃんは、我が家に来てから鳴いたことはほんの数回だったから、これは驚きだった。早速ワイフが、今日2回目のおやつを与えた。
 不幸な育ち方をして愛情を知らないサラちゃんは、人間に甘えるどころか、人間は恐怖の対象だ。それでも、ひたすら愛情を注ぎ続けてもうすぐ4か月になる。サラちゃんが人間に甘える日が、やがて来るかもしれない。

1月14日(土)「また肩の荷をおろした気分・・・の風さん」
 昨年末に、京都を舞台にした吉田光由の児童書を出版した。著者購入分がまだ手に入らないので、知人や友人の多くへ送っていない。それはともかく、江戸時代初期の、しかも京都ということで、これまで江戸時代中心に執筆してきた私としては、無知な、それ以前の京都に対する興味がふくれあがった。特に、平安時代から鎌倉時代にかけてである。
 しかし、一気にその時代を勉強するには、間にある戦国時代が重すぎる。この時代をすっ飛ばすわけにはいかない。こうなると、誠実な内容の歴史書として絶大な信頼を寄せる、楠木誠一郎さんの本が、頼りになる。シリーズになっている『47都道府県ビジュアル戦国武将』(汐文社)の第3巻(近畿・中国)を頂戴した。前の第1巻、第2巻もそうだが、選抜された武将の名前を見ると、けっこう小説を読んでいたりする(笑)。日本史としては不勉強だったが、小説は読んでいたらしい。小説の記憶を頼りに、楠木さんの本(類似書はまだある)で勉強しよう。
 気になる雑務として、リビングのダウンライトの応急修理と、玄関の物入れにLED照明を設置した。
 上野健爾先生の『数学フィールドワーク』の文庫版は、来月出版される。解説を書かせていただいたが、全文の再校ゲラが届いたので、真剣に内容を確認し、技術者から見て気になる点を抽出した。深夜、それらを整理して、上野先生へお送りした。長年のご恩返しである。就寝は午前3時を回ってしまったが、肩の荷がおりた気がした。

1月15日(日)「DIYの日・・・の風さん」
 長い1月も真ん中の15日だ。昨年末にできなかった雑務を片付けて、早く執筆に集中したいが、まだちょっと無理。
 ワイフは名古屋の長女夫妻とソナポケのファンミーティングに出かけたので、気になっていることを少しでも片付けておこう。と言っても、また照明関係なのだが。
 門柱の上のランタンが壊れていたので、もう1台と取り換えた。さんざん手を入れて改造したランタンだが、今にして思うことは、この手のものは短寿命だということだ。屋外設置という過酷な条件に10年くらい耐えられるようになっているのなら、こんな安価な値段で買えるわけがない。数年で交換する覚悟が必要だ。
 同じく屋外の壁に設置してあったセンサーライトも、1台が壊れた。ついでに、まだ壊れていない方も一緒に新品と交換した。これにより、3台の壁のセンサーライトが同じデザインになって、見栄えが良くなった。まだ使える1台は、家の裏側にとりあえず移動させた。
 寝室の物入れの前と中が暗かったので、棚になっている天井部分に、充電式のLEDライトを設置した。実際は、凝った取り付け方をした。朴木の板に4か所、ドリルで2段の穴を明け、タッピングスクリューと平ワッシャーを使って、固定治具を設置したのだ。使用した電動ドリル、木工用と金属用のドリル、選抜したスクリューとワッシャーなど、何でも揃っているので、新たに購入した物は一つもない。

1月16日(月)「実家訪問の日・・・の風さん」
 だいたい月に1回くらい、ワイフの実家を夫婦で慰問する。今日がその予定日で、昼過ぎに到着した。義父が通院と訪問介護マッサージを終えるタイミングを狙って行ったのだ。
 すぐに、近所のレストランへ昼食を摂りに行った。新型コロナの感染の第8波はまだピーク状態だが、レストランに客足が戻ってきている。しかし、全国的に死者は増え続け(現在のペースでは年間2万人をこえる)、医療機関はひっ迫以上である。物価高に関心が向いていることもあって、経済優先に国民の過半数が賛成している。現実を容認している。異常というより異様な感じがする。新型コロナとの戦いを諦めていないことを祈るばかりだ。
 実家に滞在中に、上野先生からメールがあり、私の疑問の指摘の一つが、私の計算ミスだったことが判明した。なんとも恥ずかしい。それ以上に、多忙な先生に無駄な時間を使わせてしまい、申し訳なく思った。
 帰宅直前に、ワイフがめまいを訴えた。心身の過労が原因ではないかと思うが、しばらく休養させる必要がある。両親に心配をかけてはいけない。
 帰宅したら、またサラちゃんが玄関まで迎えに来ていた。ワイフの呼びかけに鳴いて応えた。いいぞ。前進している。
 ワイフが休んだあと、リビングでサラちゃんと交流しながら、映画を観た。SF・サスペンスものの「ザ・セル」で、ストーリーはどうでもいい。ジェニファー・ロペスの美しさとヴィンス・ヴォーンのカッコよさが魅力だ。

1月17日(火)「今度こそiPhoneを発注・・・の風さん」
 ワイフはさすがに今日の名古屋でのセミナーは休んだが、早起きしてゴミ出しをしていた。注意したら、またすぐ寝るという。やれやれ。本当に寝られない人だ(私はいくらでも寝られるが)。
 だいぶ以前に購入した自動給餌機がある。オンラインでスマホからキャットフードを小出しにできるし、カメラで前方を確認することもできる。そのうち利用することもあるだろうと、サラちゃんのケージの中へ設置してみた。最初はこの機械に慣れることからだ。けっこう大きなケージだが、やはり置くと少し手狭になる。あちこち移動させて良い場所を見つけよう。
 長男の部屋の片付けの続きをした。私の持ち物をたくさん散らかしたので、片付けがむずかしい。少しずつやっている。何度も出入りするので、ドアを少し開けたままにしていたら、サラちゃんが初めて入ってきた。3回出入りして、この部屋の存在を認識したようだ。もっと片付けが進めば開放しよう。
 またauショップへ電話してみた。自動応答でなく担当者が出てくれた。希望する機種はいつ入荷するか分からないという。状況は変わっていなかった。オンラインショップを確認することを勧められたので、現在の契約(機種変更時に機種代の半額がチャラになるやつ)を生かしたいと言ったら、そのやり方まで教えてくれた。
 早速auオンラインショップをチェックしてみたら、在庫があった! こうなったら、教えてもらった「かえとくプログラム」を適用すればいいのだ。自分のIDでログインしたので、現在の契約状況が前提になった。SIMのことなど少し疑問も生じたが、チャットでオペレータと楽しくやりとりしてすべて解決した。
 希望の機種は明後日届く。これまでauショップでやってもらっていたことも自分でやれば、使えるようになり、最後にすることは現在の機種を返送するだけだ。来月以降の支払いもほとんど変わらない。
 やっと小説を読む気になり、藤沢周平さんの本を引っ張り出した。最初の物語を読んだ。やはりいいなあ、技巧派の作家の作品は、小説作法を分析しながら読む私には気持ち良い。

1月18日(水)「寒い日は動くこと・・・の風さん」
 ワイフはまたトールに出かけた。大丈夫だろうか、と思うが、私が無理しているのと同じかもしれない。そう思うと、強く注意もできない。しかし私は、毎日たっぷり寝ている。起きている時間が短いこともあるが、効率も能率もあまり上がっていない気がする。どうあがこうと、自分の最大能力には限界があるのだろう。たまに火事場の馬鹿力は出るが(笑)。
 今日はやや寒い。こういう時は肉体労働が一番だ。ブランチ後、サンスベリア(トラノオ)を玄関まで持って行き、観葉植物用の土を追加し、肥料も6粒まいた。コップ1杯の水を与えた。この植物は手間がかからない優等生みたいだ。サラちゃんと似ている。さらに人間に害のある気体があれば、吸収するのか分解するのか分からないが、浄化作用があるという。新型コロナの蔓延で、ワラにもすがる思いで近所のDIYショップで数百円で購入したものだ。
 続いて、昨夜点灯していないことを確認した3台のセンサーライトの点検をおこなった。2台が復活した。そのうちの1台は、内部にクモの巣が張っていて、除去していたら小さな丸いクモも出てきた。それだけかと思っていたら、卵らしきものも(餌かな)パラパラと出てきた。こうやって人間は自然界の営みを妨害しているのだ(先日の泥バチの巣の除去と同じ)。あと1台のセンサーライトは、充電池が使えなくなっていた。そのうち充電池を交換するか、丸ごと新しいのを購入するか、よく考えてみよう。
 あと、長男の部屋の中の自分の物の片付けや、周平さんの小説の続きを読み、いくつか大事なメールを出した。
 日が暮れてからは、ログに設置してある人検知チャイムの電池を交換し、確定申告へ向けて、昨年の家計簿の記入をようやく開始した。明日は新しいiPhoneが届くので、今日はめいっぱい雑務に取り組んだ。動いたので、寒さをやり過ごすこともできた。

1月19日(木)「自分で機種変更はボケチェック・・・の風さん」
 来週は強力な寒波が日本を覆うらしい。今日は好い天気なので、昨日以上にやれることをやっておこう。
 裏の土地のセンサーライトの中で、もう1台点灯しないものがあった。昨日の手順で点検したところ、内部にクモの巣の跡があり(ただしクモはいなかった)、汚れていたので掃除したら、乾電池で点灯した(つまり電気的には故障していない)。充電池はひどく弱っていたが、死んではいなかったので、屋内で充電してみたら、充電できた。再組立てして、裏の土地の日の当たる場所へ設置した。
 新しいiPhoneが4時に届いたので、その後、ワイフと墓参に行った。いつも墓参の時は穏やかな天気だが、日にちがずれた今日も同様で、掃除、供花、焼香と楽だった。
 ホットタイム後、これまでauショップでやってもらっていた設定を自分で初めてやった。最初にデータのバックアップと移行をやったが、これは前回経験していたので、時間はかかったが、とにかくできた。続いて、新しいSIMの装填。これは少々ドキドキものだったが、簡単にできた(笑)。続いて、機種変更の手続きは、自分のIDでログインし、Website上でおこなった。そうか、こういうやり方だったのか。30分待って、確認電話をかけてつながったので、完了。
 これなら、来月、ワイフのiPhoneの機種変更も同じやり方でできる。若い人なら何でもないことだろうが、私にとってはボケチェックでもあった。満足満足。まだ大丈夫そうだ。

1月20日(金)「今日も雑務・・・の風さん」
 今日も快晴だ。月例の外出。JAとUFJのATMをめぐり、ドラッグストアで買い物をして帰宅した。
 来週のオンラインセミナーは、応募者がなくて中止になった。前回の対面式に応募がかなりあったので、セミナーも戻ってきたのかと思ったが、私の力不足だろう。オンラインのせいとは思えない。
 トーストのランチ後、裏の土地へ出動した。枯草の草刈りだ(笑)。超多忙だった昨年末、草刈りができずにいて、年を越し、初めてこんな状態になってしまった。枯草を刈ると、その下にもう緑の雑草が芽を出している。とにかく枯草を取り除いて、除草剤を撒かないと、あっという間に雑草が伸びてしまう。
 新しいiPhone用に、クリアケースとガラスシールを昨夜ネット注文し、早くも届いた。早速装着したので、もうこれ以上やることはない。せいぜい不要なアプリを削除するくらいだ。
 やっと『和算の道をひらけ!』が届いた。ぎりぎりでスマートレターで郵送できる。8人へ送るつもりだが、たった8人でも宛名書きがつらい。そこで、宛名シールを作成することにした。自分用も作れば、そこも手書きがなくなる。筆記に問題のない人なら、さらさらと書いてしまうのだろうが、時間がかかっても、宛名シールの方がストレスがない。
 昨年末、秋田大会でお世話になった方たちへJAのストアから品物を送った。その支払いが家計の口座で落ちたので、補填しなければならない。昨今、硬貨の入金には手数料がかかったりする。そこで、じぶん銀行からの振り込みをした。振込先も自分だ(笑)。自宅でスマホからでき、手数料もかからないので、これは便利。
 今日も雑務中心で1日が終わってしまった。

1月21日(土)「今日もまた雑務・・・の風さん」
 今日も天気が好い。夕方から長女もサラちゃんの調教(笑)にやって来るので、この際、雑務を一気に片付けよう。
 先ず、風呂掃除。長女が来るからしっかり洗った。昨夜用意したスマートレターのうち5通を、歩いて投函してきた。続けて、屋外タンクに灯油を補給した。来週の寒波の前に備えはバッチリ。
 昨年寄稿した「『鬼女』を書き終えて」が掲載された『会津人群像』が届いた。小説の舞台である会津地方へのPRになる。自分自身は、SNSを利用してPRすべきだと思っているのだが、なかなかできない。ホームページには全文公開しておいた。
 ブランチ後、昨日に続いて裏の土地へ。刈り残していた法面(のりめん)の枯草を集中的に刈った。入口部分のステップが泥土で覆われていたので、ステップを移動させて除去した。泥土は土地の中へ戻した。刈った枯草が道路に散らばったので、わら箒でかき集め、同じく土地の中へ戻した。
 心月斎へ電話したら、明日は法事があるので、本を持ってくるなら今からどうぞ、と言われたので、急遽出かけることに。昨年、戒名をお願いしていたが、それはまだできていなかった。今日は『和算の道をひらけ!』を持参したが、来月、解説を書いた『数学フィールドワーク』を持って来ようかなと思った。
 続けて、地元の図書館に寄贈に行った。写真撮影を求められたので、こころよく応じた。SNSにもあげてくれるらしい。
 残りのスマートレター3通を投函してから帰宅した。直後、長女がやって来たので、やや遅いホットタイムとなった。
 長女が来ると、サラちゃんもうれしいらしく、活発に遊んでいる。そんな長女でも、まだサラちゃんを抱っこすることはできない。保護猫に対しては、粘り強い愛情の注入が必要だ。
 少しずつ冷え込んできた。

1月22日(日)「不思議な世の中・・・の風さん」
 東北地方で暮らしていたころ(20代半ばまで)は、冬に寒いのは当たり前で、対策・手段もたくさんそろっていた。しかし、今にして思うと、若かったから平気だったのだ(笑)。学生時代は自分の部屋で勉強している時、室温が10℃あればオッケーで、あと補助に足温器などを使う程度だった。
 それが今と来た日にゃ(笑)、室温のボーダーは20℃で、それより低いと「寒いな」とつぶやき、10℃すれすれなどあり得ない。何らかの暖房器具を使って温度上昇に努めている。
 気になるのは費用だ。電気と石油を組み合わせている。電気の元は、大部分が天然ガスだと思うので、石油と単純には比較できない。急速に部屋を温めるときは石油を使い、ほどほどで良いときは電気を使っている感じだ。
 来月と思っていたワイフのiPhoneの機種変更も、今月がお得だった。私のと手順はほとんど一緒にするので、希望する機種と色を決めてもらい、書斎の執筆マシンで手続きをおこなった。ワイフが来るので、石油温風ヒーターで温めておいた。
 30分とかからずに終わった。新iPhoneへのデータ引継ぎも、短時間で終わるだろう。
 サラちゃんの調教ミッションを終えた長女を、ワイフとアクアで名古屋まで送った。名古屋のうどん屋で晩御飯にしたが、ラインのお友達登録で手羽先3本がもらえた。会計時は、JAFのクーポンをiPhoneで出して10%割引になり、レシートを見たら、10円未満は端数割引きで消えていた。クレカで支払ったので、ポイントも加算されるだろう。何とも不思議な世の中になったものだ。

1月23日(月)「文章作法・・・の風さん」
 今日は曇り。雨が降っていなくて、日射もないので、単純に曇りと判断し、念のためアレクサに地元の天気を尋ねると、その通りで、あと日中の最高気温が11℃で、まだ大寒波は来ていないことを確認して終わる。
 気まぐれ日記にこんな天気というか気象状況を書いても仕方ない。価値がない。同じ曇りでも、空をしっかり観察しなければならない。肉眼だけでなく、心の眼でも見るのだ。発見するのだ。そして、たとえフィクションであっても、文章でどのように表現するか、工夫してみる。そして、気まぐれ日記に実験的に書く。それが小説家の態度というか基本姿勢のはずだった。
 年が明けて、藤沢周平さんの小説を読むようになって大いに反省している。学生時代に読んで分析して発見した一つに、描写の中に光と影をたくみに使っていることがあった。真似をしなくても、自分らしいモノの見方があるはずで、それを文章表現に心掛けるべきだろう。
 今日も雑務中心の一日だった。執筆マシンの周辺のケーブルや配線類を整然と再配置したのが最大の収穫だった。こういうのは昔から得意である。こういった得意とする中に、文章作法も入れなければならない。

1月24日(火)「ワイフの新iPhone・・・の風さん」
 時折小雨がぱらつく、気まぐれ日記に突然妙な話題が登場するような、そんな1日になりそうなスタートだった。
 ブランチ後、買い物に出かけた。午後2時以降にクロネコの宅配がありそうなので、クロネコが昼休みの時間帯を狙っての外出だ。ドラッグストアで少しだけまとめ買いした。やはり小雨が降ってきたので、今夜から雪になり、明日の外出は無理と判断し、そこからホームセンターへ行き、また少し買い物をした。スマホを機種変更してから初めてだったので、会員アプリのIDとパスワードの入力を求められ、それは失敗した。
 ルーチン後、元気が出ないので、階下へ行き、リビングでサラちゃんと少し遊んだ。保護猫サラちゃんを引き取って、今日で丸4か月である。人間に慣れない(甘えることをしない)以外は、とても良い子で、屋内の自由空間もかなり広くしてきたが、全く問題ない。暖かくなるころには、全空間を開放できるだろう(ただし、外出はさせない)。
 やっと年賀状の当選確認をした。確率より高い9枚が末等だったが、ワイフの方はゼロだった。両方合わせて確率通りか(笑)。
 夕方のホットタイムの時間に、クロネコがワイフの新iPhoneを届けてきた。おやつタイムの後、早速、機種変更の操作に取り掛かった。わずか5日前にしたことなのに、同じ手順ができなかった。記憶力の悪さは、死ぬまで治りそうもない。それでも、データ移行から始めて、夕食をはさんで、SIMカードの入れ替え、回線変更と確認、キャリアメール設定まで完了した。その後は、ワイフがアプリを一つひとつ操作して、完全に復元できたか確認することになった。
 やはり夜になってから、雪が降り始めた。先週からの天気予報通りだ。スーパーコンピューターと気象予測プログラムの威力はすごい。10年に1度くらいの大寒波らしい。明朝の雪景色は心眼にどう映るだろう。

1月25日(水)「雪景色・・・の風さん」
 寝室の窓のカーテンを開けると、屋根も車庫も真っ白、リアル雪景色だった。雪が降っている。雨のように真っすぐ落ちてくるのではない。微風になでられ横に動いて滑空していく。一つでも手でとらえて観察すれば、溶ける前に結晶が見えるだろう。雪国で降る、本物の雪だ。積もればスキーに最適となる。
 住居周辺の道路も雪が積もっているが、現役の人は車で出勤していた。登校した子供たちの姿もない。子供たちは教室から外を眺め、休み時間や帰宅後の雪遊びに胸をふくらませているだろう。
 テレビでニュース番組を見ると、豪雪による交通マヒ状態が告げられている。現役の人たちのご苦労にも思いを寄せる。
 石油温風ヒーターをつけていても(きわめて弱設定だが)、室温は10℃くらいしかない。これが東北で過ごした普通の冬だ。新雪で化粧した庭を中心にiPhonedで動画を撮影しておいた。しかし、雪はまだ降り続いているので、この景色は今日いっぱいは続きそうだ。
 外出はできないと思ったが、新聞も郵便も配達されてくる。機種変更後の旧機種返送パックも届いた。こんなに簡単なら、次回の機種変更も同じように自宅でできる。
 先週取り掛かった収支記録の続きをやっと再開した。だんだん年間経費の実態が見えてきたが、来年から受給できる年金が大きく減少するので、どうやら稼がないと今のような暮らしが続けられそうもない。老骨に鞭打つことはやぶさかではないが、ボケるのが怖い。我が家は終日雪に閉じ込められていた。

1月26日(木)「コインパーキング・・・の風さん」
 道路を除いて、雪が残っている。今日はもう雪は降りそうもない。置き忘れたような雪は、弱い日射に見つけられて恥ずかし気に消えていく。東北で過ごした思い出が遠くなっていくようだ。
 道路の状態を確かめることも含めて、JP分局へキャメロンで出かけた。旧機種返却のレターパックの投函だけでなく、年賀状で当選したお年玉を交換したが、こちらは2枚勘違いで、当たっていた末等は7枚だった。どうもボケが気になる。年会費の送金を一つと、国際機関への寄付を3つまとめてやった。寄付は昨年に続く同じやり方で、これから年内は、特別なことがない限り寄付は控える。
 道路の状況は良さそうだったので、夕方の名古屋の眼科へはキャメロンで行くことに決めた。
 ルーチン後、読書を始めたら眠くなってきた。体力がなさすぎる。
 前回と同じルートで眼科へ向かった。利用するコインパーキングも、前回偶然見つけた安価なところを想定していた。ナビの目的地は眼科で、前方に眼科が見えたところで、記憶に残っていた大きな交差点を右折したら、そこはあった。大きなビルにはさまれた隙間に作られたパーキングで、4台しか駐車できない。幸い、1台分空いていた。出やすいように、バックで駐車した。
 30分100円のパーキングで、清算したら300円で済んだ。次回は視野検査があるので、500円は覚悟しなければならないが、それでも公共交通機関を利用するよりトータルで(ガソリン代を含めても)安い。
 帰宅し、昨年同級生が送ってくれたサツマイモをふかして食べた。信じられない美味さ。最近食べる物の美味さが感動的である。そろそろ死期が近いのかもしれない。
 日中の弱い日射でも、裏の土地のソーラーライトが元気に点灯している。あと1台、充電電池を交換すれば復活するライトがある。裏の土地にもまだ改善する計画が残っていて、早くやりたいが、屋内の方が先だ。

1月27日(金)「観終わった映画2本・・・の風さん」
 ワイフを駅まで送ってから、また仮眠体制に入り、正午の時報で起きた。昨日の外出の疲れが薄汚れた残雪のように体内に居座っていたらしい。とにかく元気に再起床できた。
 昨日より寒さを感じると思いながら、ふと外を見ると、みぞれが降っている。雨より粒が大きく、ゆっくりと降ってくる。水たまりに落ちると音が聞こえそうだ。天気予報通りだ。ドアを閉めて暖気を逃がさないようにして、午後のひとときはサラちゃんと階下で過ごした。おやつの入った紙袋を振って音を出すと、サラちゃんは寄ってくる。人間に甘えることを知らないサラちゃんの、進歩した行動の一つである。最近サラちゃんのインスタグラムをアップしていないが、この様子は候補だな。
 ルーチン後、3〜4回に分けて観た、ハリソン・フォードの「ブレードランナー・ファイナルカット」を観終わった。だいたいのあらすじを読んでから観たのだが、和中洋がミックスした舞台の違和感で、テーマを追えなかった。仕方なく、映画評論でテーマを勉強した。それで分かったことは、大阪大学の石黒先生がアンドロイドを通じて「人間とは何か」を追究しているのとよく似たテーマだった。原作はフィリップ・K・ディックのSF小説『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』で1968年の作品である。早川書房から翻訳が1977年に出ていて、今は改版が売られているようだが、最初のものをメルカリで注文した。なんと45刷だった。
 本物の(人間にきわめて近い)アンドロイドが登場するのは、そう遠い先ではない。
 就寝前に、これも数回に分けて観ていた「地獄の剣豪 平手造酒」を観終わった。つらい人間ドラマになっているので、一気に観ることができなかった。主人公のちょっとした感情と行動によって、手の中にあった幸福がするりと抜け落ちていく話だ。

1月28日(土)「また映画鑑賞・・・の風さん」
 もうすぐ1月が終わる。昨日は1日遅れの「ふろの日」の定例行事つまり風呂釜掃除をした。1日遅れでもいちおう達成した。大昔(学生時代)から、思ったほど仕事が(学問も)はかどらないのが、悩みだった。振り返ってみれば、けっこうやったじゃない、と言ってくれる人はいるだろう。それでも、本人が満足していないのだから、これはもう性格というか私の特徴に違いない。
 ワイフの機種変更後の旧機種の返却通知が郵便局に届いたので、電話して、月曜日に配達してもらうようにお願いした。
 天気は昨日より少し好くなった。空は晴れていて、予報では小雪が舞うことはあるらしいが、気温は平年並みだ。キャメロンで外出し、GSで満タン給油しつつ、灯油も購入した。帰宅して、その灯油を屋外タンクに補給した。
 噂によると、オール電化の家庭では、電気代が著しく上昇しているらしい。使用量が増えていることもあるが、基本料金が今後どんどん値上げしていく。政府の補助が9月ころまで実施されて負担は軽減されるが、その後は、まともに影響を受けることになる。先行き不透明な時代、エネルギーミックスは、リスク低減にいくらか効果がありそうだ。
 ネットでマクドナルドのハンバーガーの日米価格差を見てみた。昨年末、アメリカでの取材番組では、1個5ドルくらいだと言っていた。今日、ネットで確認すると、ビッグマックが、日本では390円だが、アメリカでは780円強とのこと。日本も次第にその価格に近付いていくのだろう。来年から年金が減る我が家はどうなることか。
 出していない郵便物があったので、晩御飯前に歩いて投函してきた。屋内での服装のまま、サンダルをつっかけて、往復千歩あるいてきたが、特に死の危険も感じなかった(笑)。
 しかし、晩御飯後に疲れが出て(情けない)、ブルース・ウィルスとリチャード・ギアの「ジャッカル」を観てしまった。面白かった(仕事が遅れていて、こののんきさも私の特徴か)。

1月29日(日)「読書読書読書・・・の風さん」
 今日は待ちに待ったツムツムし放題の日(笑)。外出の予定もないので、雑務を片付ける合間はすべてツムツム。作戦も立ててある。ま、それはともかく、ホットミルクとトーストの朝食後、行動開始。今日もサラちゃんと留守番だ。
 進まない部屋の片付け。主な原因は二つある。第一が思い切って捨てられないこと(性格のため)。第二が再配置の戦略(大胆な移動)が立てられないでいること。今日はついに第二の原因打破のため立ち上がった(笑)。
 書斎に大量に保管してある写真アルバムを移動させることにした。ネガ類はとっくに廃棄した。いつかはデータ化して、写真そのものも廃棄するつもりだが、いつできるか分からない。そこで、写真アルバムを長男の部屋の天袋にスペースを作り、そこへ移動させることにした。天袋の中は、ほとんどいつかは処分する物(ただし貴重品、今は)ばかりだ。
 実施してできたスペースを利用して、書斎とその周辺をすっきりさせる。ただし、明日だな。
 メルカリで発注した古本(『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』が届いた。45刷発行から20年経過している文庫だが、それほど傷んでいない。片付けているそばから本を増やしてどうする? とツッコミが来そうだ。メルカリ出品を停止してもう半年以上か。何とか再開して、減らしていくつもりである。それよりも、積読状態の本をどうやってさばいていくかも大事。年明けから、常時5冊を並行して読んでいるが、やはりペースが遅い。数日前には、辻真先先生から新刊『赤い鳥、死んだ。』(実業之日本社文庫)が届いた。シリーズ前作『殺人の多い料理店』は読んだ。自分で買わなくても本は増える。作家として読めば血となり肉となることは明らかだが、消化不良も怖くて速読や乱読ができない。
 色々な問題を抱えているが、結局、すべて自分の性格に起因している。人間としてできていないからこうなるのだ、きっと。実は現在、これもいただいた『春の来ない冬はない』(実業之日本社)という『易経』の解説書も読んでいる。私の専門とも言える「変化」に対応するための教えだが、人間としての心構えが含まれていて、勉強になるというか反省してしまう(笑)。
 深夜午前零時、ツムツムし放題の1日が終わった。残念。

1月30日(月)「書斎の片付けが続く・・・の風さん」
 空は晴れているが、冬らしい寒さで、風もやや強く、外出する気にはなれない。
 しかし、ワイフはそうも言ってられない。外出した。健康診断で注意を促されたので、地元の総合病院へ行ったのだ。
 帰ってきたら、食事指導という処方になり(笑)、45分もかけて、甘いものばかり食べないようにと言われたそうだ(爆笑)。ほとんど同じような食事をしているのに、私には問題が生じていないから、これは個性の問題か、あるいは運動などを含めたトータルバランスの結果かもしれない。ま、とにかく、深刻な診察結果でなかったのは幸いだった。
 昨日に続いて書斎とその周辺の整理に注力した。出版までたどりついた資料類は、本棚にスペースを作って、一括して収納する。『鬼女』の資料類が、幅90cmの棚をすべて占拠した。これから執筆に入る作品のための資料類は、できるだけ執筆机の近くにまとめて置いた。資料類を右に左に上に下に移動させている間に、いくらかゴミも出た。たったこれだけの仕事で、かなり疲労もした。ただし、肉体的というより精神的疲労のような気がする。
 ワイフのiPhoneの旧機種変換キットが届いたので、ワイフにリセットを促した。どうやらデータ移行は完璧だったようで、特に旧機種を必要とする問題は起きていないそうだ。明日、返却の投函をすることにした。
 階下では、なるべくサラちゃんと交流し、人間に甘えることを覚えてもらいたいと思っているが、相当に手ごわい。猫好きの私も、どうやらこれは、我流ではだめで、先行事例から学ぶ必要がある気がしてきた。『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』を読み始めたが、映画の「ブレードランナー」を観ていなければ、すんなりと理解できない物語のスタートである。原文も難解だった気がする。翻訳家の苦労を感じてしまった。

1月31日(火)「楠木誠一郎さんの傑作・・・の風さん」
 風がおさまったようなので、歩いて投函に行ってきた。見上げれば清々しい青さの空だ。一片の雲もない……と言いたいところだが、東西南北とも、遠方を白い雲が覆っている。雲を山に見立てれば、私は盆地に立っていることになる。夜だったら、空は満天の星だろう。地方で暮らすぜいたくだ。
 ワイフの旧機種も返却したので、2年に1度のiPhone買い替えは、これで一段落だ。
昨日に続いて、今日も執念で書斎の書棚の整理。ある一画に手を付けることにした。そこには目的があって統一した書籍群がおさまっているのだが、その目的を果たすことが今後なさそうな気がしたので、重要なもの以外は、最終的にメルカリに出品することにしたのだ。これを実行したことで、長男の部屋に仮置きしてあった歴史資料が一気に書斎に入った。
 楠木誠一郎さんからまた新刊が届いた。『未来の給食、なに食べる?』(講談社)である。シリーズおはなしサイエンスの中の1冊で、子供たちに物語を通じて科学知識を提供するものだ。
 10年以上前(社会人学生時代)から、世界の食料事情やフードロスについて認識を深め、その解決のために研究者が取り組んでいることに注目していた。つまり、楠木さんの『未来の給食、なに食べる?』は、私の関心事の一つなのである。
 読み始めて、どんどん引き込まれた。歴史ものではないが(近未来なので、歴史ものと言ってもいいか)、史実に忠実という楠木さんのスタンスが、この科学ものに対しても、科学に忠実という点で、いかんなく発揮されている。非常に好感を持った。子供たちに通り一遍の情報でごまかすようなことはまるでなく、現状の問題点、研究している解決策にしても、メリットだけでなくデメリットもあること、こういった難しい問題に対しては、こっちを立てればあっちが立たずのような、相反作用もあることも、きちんと盛り込んである。
 電気自動車を、化石燃料を使わないという側面だけから、まるで脱炭素の牽引車のように言うことがあるが、そもそも電気をどのようにして作り出すかで、(現実には)完全な脱炭素とは言えないことを、分かっている人は分かっているが、科学を苦手とする人には誤解を与えかねないのと、よく似ている。
 直接口の中に入れる食べ物が不足する事態は間違いなくやってくる。その解決方法は相当に手ごわい。植物系も動物系も生産を増やそうとすると、面積を必要とするからだ。地上や地下へ拡張するのが食物工場という発想で、代替食品を科学技術で開発することが長期的な解決方法となる。中間に位置するのが、フードロスの低減といった、エネルギー分野での省エネのような手段群だろう。
 情報を素直に受け入れる子供たちに、こういった複雑で難しい問題を伝えるためには、まず適当なことでごまかさない、できるだけ多面的な情報をすべて客観的に提示するべきである。この『未来の給食、なに食べる?』は、それができているばかりでなく、物語としても実に緻密に構成されていて、作者の力量を十分に感じた。
 ということで、この本は傑作だと思った。
 深夜、零時過ぎ。満天の空の下、ミックスペーパーのゴミ袋をゴミ集積場へ運んで行った。


2023年2月はここ

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